hakuba_oujisama
174: おさかなくわえた名無しさん 2020/01/04(土) 19:27:10 ID:soyxaSvu.net
とても痛い男と付き合っていた。

私が20代前半くらいの頃に付き合っていた男は、異世界を護る騎士(ナイト)だと自称していた。
その影響で、彼が自分の体を抜けて異世界を護っている間は異世界に暮らすという住人たちが彼の体に入っていた。
いわゆる多重人格のような状態だった。
そんなドリーミーな話を、私は本当だったら面白いなーという気持ち半分、疑い半分くらいで聞いていた。
それぞれの住人に応じて綿密なキャラ設定がなされていたので、話していて普通に面白かった。

だが料理がシェフレベルに得意なはずの住人が、現実で料理をしている場面では決して表に出てこなかったり、
二人で謎解きをしている時に凄まじく頭の良いはずの住人が私が答えを見つけた後に
「俺もそう思っていた」と答えを後出ししてきたりと、設定に粗が出始めた。
何か言い合いをしていて私と彼の意見が食い違うと
「僕も彼の意見に賛成だな、君が悪い」
と他の住人が全員彼の味方をし、何故か多勢に無勢のような状態になることも多く、付き合うのに疲れてきたので、結局彼とは別れた。

別れてもう何年か経つが、いまだに彼は異世界で戦っているのだろうか。
付き合っていた自分まで痛い奴になってしまうので、他人には言えない墓場まで持っていく話。

176: おさかなくわえた名無しさん 2020/01/04(土) 22:59:34.35 ID:4cgTTMk2.net
もっとエピソードあれば聞きたい

177: 174 2020/01/05(日) 02:08:20 ID:wG9lE68K.net
レスありがとうございます。

住人たちは恋愛が大変盛んな方々で、自分たちの世界で盛れば良いものの、
何故かこちら現実で自由恋愛を楽しんでおられました。
そのため「あいつ(あちらの住人のひとり)はあの人が好きなんだ!」と同時進行で別の女性と付き合ったり、
また別の住人が私の友人のことが気になると言い始めたり、
私が別れ話をし始めると何故か住人が出てきて
「彼は向こうの世界で氏んだ・・・実は僕は君のことがずっと好きだったんだ。僕と付き合ってくれ」
とのたまったりと、大変愉快なお付き合いができました。
晴れて黒歴史です。別れられて良かったです。

181: おさかなくわえた名無しさん 2020/01/05(日) 09:28:30 ID:9b8KBn3K.net
修行中のお笑い芸人だったのか

引用元: ・墓場まで持っていく話を書き込むスレ第31話

みんなの反応


1: 名無しのコメ民
俺の命で済むなら・・・安い物ッ!!
の人かと思った


1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2025年01月20日 16:39 ID:kichimama